日本においては、小学生のアイコンとも言うべきランドセル。そのランドセルへのまなざしには、とてもおもしろい特徴があります。それは、小学校入学前と入学後でイメージがガラリと変わること。簡単に言うと、あんなにランドセル選びに夢中になっていたママが、入学後はほとんど関心を示さなくなります。
「あんなに一生懸命に選んだのに、今は私も息子も関心の外です」と書いているママ・ブロガーもいました。それは主役の子どもにとっても同じ。先日小学生の男の子に、「あなたのランドセルは何色?」と聞いたら、「あれ? 何色だったっけ?」と返してきた子が数人いました。毎日使っているのにほとんど意識していない…それくらい日常的になるのが、ランドセルなんですね。でもだからこそ、ランドセルは小学生のアイコンなのかもしれません。
このことは、ランドセルメーカーもよくご存知です。「入学後は縁の下の力持ちとして、壊れず、目立たず、お子さんをサポートすることが何よりも大切です」と言い、しっかりした物作りをモットーにしているメーカーがほとんどです。そんなランドセルだからこそ、入学前には、ご家庭ごとの個性を生かした楽しい購入計画を立ててほしいのです。親子一緒に、どこに見に行く?どんなのが好き?チェックポイントは?と、ネットで見たり展示会やお店に行ったり。余裕がある休日などに、レジャー気分でいろいろ見てほしいと思います。単なるお買い物ではなく、来年はわが子もいよいよ小学生になる! そんなワクワク感を感じるイベントとして、焦らず、余裕をもって、ネットとリアルを行き来しながら、ランドセル選びを楽しんでください。