大峽製鞄
どんなメーカー?
創業から80年以上。日本のランドセルメーカーの草分け
大峽製鞄は、昭和10年(1935年)の創業以来、80年以上にわたってランドセルを作り続けているメーカーです。製造されるランドセルは、学習院初等科でも採用され続けているほか、代々皇室の薬箱の製造をまかされるなど、皇室とも縁の深い会社でもあります。
ランドセルには現在、学習院型やキューブ型、半カブセなどいくつかのタイプがありますが、すべてのランドセルの原型となったのは今も学習院初等科で使われている学習院型ランドセル。大峽製鞄は、現在のランドセルのスタイルを確立したメーカーと言ってもいいでしょう。
世界最高レベルの素材を使い、丁寧な手仕事を施したランドセルは、100%自社生産。地方の専門店に卸しているほか、デパートのコラボモデルの生産も行っています。最近ではビームスとのコラボモデルも手がけています。コラボモデルは製造メーカーを明かさないことが多いのですが、大峽とのコラボモデルは「製造は大峽」を全面に打ち出したものがほとんど。それだけ信頼のブランドになっていることの証明でしょう。
ランドセルへかける情熱
作り手の真心が伝わるランドセル作り
超一流の素材と、屈指のレベルを持つ職人の技量を結集し、大人向けバッグに勝るとも劣らない丁寧な仕事でランドセルを作り続ける。ランドセルは子供が初めて出会う本格的な鞄だからこそ、丈夫で使いやすくなければならない。これが大峽製鞄の基本姿勢です。
手縫いをはじめとした手作業の比率が高いのも大峽製鞄の特徴です。大峽製鞄の職人は言うそうです。「縫っているとき、少しずつ革に心が伝わっていくような感じがする」と。また、作業工程によっては鋲打ちも機械ではなく、手作業でも行っています。ごくまれに鋲の内部が錆びていることがあるのですが、鋲打ち機ではそれがわからない。手作業ならそれがわかるというのです。コストはかかりますが、こうした小さな心遣いが、作り手の「真心」を感じさせるランドセルを生み出していると言えるでしょう。
一流の素材へのこだわりは、フランス・ナンバーワン・タンナー(エルメス御用達の革のなめし業者)に依頼して、オオバランドセル用に特別な革を作ってしまうほど徹底しています(写真右は革のトリミング作業)。その革は「ヨーロピアンカーフ」を使ったモデル(写真左)に採用されています。
どんなランドセル
丁寧な仕事ぶりが際立つ品格のあるランドセル
シンプルなデザインの学習院型ランドセルです。派手な装飾は無いし、値段も高めですが、見れば見るほど、一種独特の品格が伝わってきます。特に、「総コードバンプレミアム」(下のふたつのランドセル)など高級なモデルは、実際に見ると、ある種の凄みのようなものを感じさせられます。根強いファンがいることがよくわかります。
主力素材は本革。コードバンから牛革に至るまで、大峽製鞄の目利き職人が厳選した超一流の素材です。また、「ス-パータフ®」という大峽製鞄が皮革メーカーと一緒に開発した牛革素材も使われています。独自のシボを持ち、コーティングが丈夫な上、リーズナブルな価格なので、一番人気となっています。
機能面で際立っているのは、昔ながらの固定背カンを使用していることでしょう。これは、背負うときではなく通学途中(つまり背負っている状態)を優先してのこと。背負っているときは固定背カンのほうが背負いやすいというポリシーを変えていません。
近年の話題は、「トラピーズ」(特許出願中)というデザイン。ランドセルを底側から見ると台形をしています。背アテ側はA4フラットファイル対応ですが、カブセ側はA4クリアファイル対応のサイズ。使い勝手を上げつつ見栄えの美しさを兼ね備えたデザインとして、人気を呼んでいます。
素材 | オオバランドセルといえば本革。クラリーノ製もありますが、主力は本革素材です。その本革は、すべて目利きが選んだ超一流の素材ばかりです。欧州各地から集めたコードバンの中から「これ以上はない」と目利き職人が選んだコードバンや、エルメスと同じヨーロピアンカーフなど、世界の超一級レベルの素材が使用されています。「ス-パータフ®」という牛革は、大峽製鞄オリジナルの素材。なめしや染色、表面加工などに工夫して、ランドセルにふさわしい耐久性を持たせた革です。 |
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サイズ | A4フラットファイルサイズ対応(トラピーズ) |
各部の特徴
機能と美しさを両立させたデザイン
背当て側を広げ、カブセ側をA4クリアファイルサイズにするという、独特のスタイルでA4フラットファイルサイズに対応した「トラピーズ」デザイン。底側から見ると台形をしています。カブセが小さめで実用性と美しさを兼ね備えた斬新なデザインです。
軽く感じる「ナナメの力」
オオバ独自の背カンと肩ベルト、背面の凹凸形状の相互作用により、ランドセルが腰の方に斜めに傾きます。ランドセルは垂直のほうが軽く感じられるという意見が一般的ですが、大峽製鞄では肩にかかるランドセルの力を背中全体で受け止めたほうがランドセルは軽く感じると考えているのです。
ロングカブセ
カブセ部分が背板上部の肩ベルト取り付け部の下まで回り込んでいる独特の構造。毎日開閉され、負担も大きくなりがちなカブセですが、肩ベルトの取り付け部と一体化しているため、耐久性は抜群です。
- 価格帯
- 51,840円~172,800円(2020年)
- 保証・アフターケア
- 使用中に破損した場合は、6年間、いつでも修理を受け付けています。基本的に修理は無償。
大峽製鞄の「ここが魅力」!
素材の良さと作り込みの緻密さで独特のオーラさえ感じさせるランドセル。オーソドックスなスタイルのランドセルの購入を考えているならば、一度は見ておくべき。社名 | 大峽製鞄 |
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本社 | 東京都足立区千住4-2-2 |
TEL | 03-3881-1192 |
店舗 |
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