ランドセル工房系と大手メーカー品質の違いはある？

ランドセルの品質はメーカーで決まる、と言っても過言ではありませんが、国内の専業メーカーが作るランドセルであれば、品質に大きな差はない、と判断していいと思います。もともとランドセルは、形がほぼ決まっており、皮革類の仕入れ先も一緒、金具の製造メーカーも限られています。作り方も決まっています。「６年間、荒っぽく使っても壊れないように」誠実に作られたものであれば、大手であろうが工房系であろうが、大きく変わりようがないのです。

ただ、金具の品質や取り付け強度、縫製の品質など、微妙な差があります。特に、著名な工房系で「手縫い」を最大限に取り入れているメーカーのランドセルは、大手メーカーの大量生産品とは少し雰囲気が違います。子供はまったく関心を持たない要素ではありますが、大人からみて、「これは違う」と思えるランドセルは確かに存在します。

なお、数年前、イオンの「トップバリュ」ランドセルが、背カンがぐらつくということでリコールとなりました。このブランドのランドセルは、主にOEMを手がける準大手メーカーが製造した製品ですが、ここまで大規模なリコールはかなり珍しいケース。とはいえ車のリコール同様、きちんと修理してくれるわけですから、買ったほうはちょっと手間が増えるだけのことです。