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ランドセル選び方Q&A

ランドセルは軽い方がいい?重さと耐久性の見方!

はい。原則的に、ランドセルは軽ければ軽いほどいいのは確かです。教科書や教材などの重さだけでも2kgくらいはすぐにいってしまいます。ランドセルはその入れ物ですから、軽いに越したことはないのです。大人でもそうですよね。どれほど素敵なバッグでも、重さが2kgもあったら、物を入れて持ち歩くだけでも大変になります。※子供が背負えるランドセルの重さは? 詳しくはコチラ

ランドセルの軽さ

ただ、ものには限度があって、むりやり軽くしようとすると、必ず耐久性や使い勝手に影響が出ます。重さだけで選ぶのは、あまり賢い選択とはいえません。あくまで値段、重さ、耐久性、使い勝手のバランスを見るべきです。

使われている素材により、ランドセルの重さは変わります。クラリーノなどの人工皮革を使ったものは軽く、牛革などの天然皮革を使ったものは重くなります。また、高級品になるほど、若干、重量が増える傾向にあります。調べてみると、だいたい1100g~1600gの範囲に入っています。ランドセルは、大人用のバッグに比べても、相当に軽量化が進んでいる鞄ですが、現在のサイズと構造で、型崩れせず6年間、毎日使える耐久性を備えたものを作るとなると、どうしてもこのくらいの重さになってしまうのです。※1200g以下の軽量ランドセルランキング

素材ごとの重さの目安は下記の通りです。現在、主流のA4フラットファイルサイズ対応の縦型ランドセルで比較しています。

●クラリーノ製:1100g~1350g前後(他の人工皮革も同程度)
●カブセが牛革、本体はクラリーノ:1250g~1400g前後
●総天然皮革:1400g~1600g前後

売れ筋価格帯のクラリーノ製で1300g前後というのが、平均的な重さでしょう。中には1kgを下回る製品もありますが、一部の商品に限られます。

天然皮革製は、2~3mmの革を1.2mm前後に薄くすいて(裏をそぎ落として)、可能な限り軽くしてありますが、限度を超えて軽くしようとするとすると、耐久性に影響が出ます。本革は人工皮革より重い素材ですから、どうしてもクラリーノ製より重くなります。総牛革製で1300g以下の製品は、ほとんどありません。ランドセル職人によると、総牛革製ならば1400g以上あったほうが耐久性は確保しやすい、とのことです。また、密度の高いコードバン製は牛革に比べて50g~150g程度、重くなります。カブセだけにコードバンを使ったとしても、1400gを上回るでしょう。

体の小さな1年生にとっては、100g~200gの重量差はけっこうな違いではありますが、背当ての設計や肩ベルトの取り付け方、背カンの構造などで、重さを感じさせなくすることも可能な差でもあります。カタログデータの50g、100gの違いよりも、実際に背負ったときの背負いやすさを重視したほうが良いでしょう。

ある販売店では「子供は、気に入らないランドセルの場合はお母さんに『重い』と言う傾向がある」と言っていました。2019年にランドセルナビで実施した展示会でも、気に入った色のランドセルは「重くない!」と言い、好みの色でないものをすすめられると「重い、嫌!」というお子さんが何人もいて、「お店の人が言うことは本当だった」と実感しました。お店で試してみて、子供が「重い」と言ったときは、もしかしたら「気に入らない」と訴えているのかもしれないと心得たほうがよさそうですね。

ランドセルの重さはあくまでも目安。子供が気に入ったもの、背負ったときに軽いと感じるものを選ぶことが大切だと思います。

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