【2026】女の子人気色ランキング「紫と水色の人気が定着」

1位=パープル(紫) 28.5%
ランドセル工業会の2024年アンケート調査によると、紫系のランドセルを選んだ人の割合は前年に比べて1.1ポイント下がりましたが、相変わらずトップを維持しています。
ランドセルナビが2019年に行ったアンケート調査では、紫系のランドセルは15.8%で4位。ランドセル工業会の調査でも2019年は3位でしたから、ずいぶんと変化したものです。
スミレ、あるいはラベンダーという名称を使っているメーカーも多い紫系のランドセルには、濃い色から薄い色、パール系までさまざまなものがあります。定番色になったことで生産量も増え、品切れの心配も減ったので、お子様と一緒にじっくりと選ぶといいでしょう。
[パープル系一覧]
2位=ピンク 21.0%
第2位は「桃(ピンク、ローズ)」。水色が勢いを増していたので抜かれるかと思いましたが、2024年は21.0%と、前年より4ポイント増えました。やはり定番カラーは強いですね。
一口にピンクと言っても、濃いピンクから淡いピンク、パステルカラーやパールのピンクなどさまざまです。薄い色だと汚れるのではと心配する方もおられますが、ランドセルは基本的に汚れ防止加工がしてあるので、通常の使い方であればほとんど心配はありません。
それよりは、ふちやステッチにアクセントカラーを配してシャキッとさせたランドセルや、刺繍の違いなどに注目してください。同じピンク系でも、大人っぽいものから、この年齢の女の子が好きなロマンチックでフェアリーなものまでいろいろあります。
[ピンク系一覧]
3位=水色 16.8%
女の子の人気カラーで人気急上昇中だった水色ですが、ランドセル工業会2024年の調査では、前年とほとんど変化はありませんでした。定番中の定番だった赤を6ポイント以上、上回っています。ブルーには濃い青(紺)から淡い色までさまざまなバリエーションがありますが、水色を選ぶ女の子が急増したのは、ディズニー映画の影響が強いのかもしれません。
実は、こうした淡い色のランドセルを好む女の子は、シンデレラのようなロマンチックが大好きで、そんな刺繍に惹きつけられます。となると、6年間使うことを想定するママ・パパの思いとぶつかる可能性大。
実際、取材をしていると、ブルー系のランドセルを希望したのにママがNGを出し、小学校高学年~中学生になっても娘たちはそのことを恨みに思っている、というケースに出会うことも珍しくありません。
そこで提案なのですが、お子さまが淡い色やパール系のランドセルを選びそうなら、淡い色のランドセルの中で、落ち着いた雰囲気のもの、シンプルなものを探してみてください。ひとつは、ふちやステッチに濃い色のアクセントカラーが入っているタイプ、もうひとつは、どうしても刺繍が好きなら、刺繍の位置や色を吟味してみましょう。就学前のお子さまの場合、こうした細部まで理解して選んでいることはそれほどありませんから、親御さんもお子さまも納得できるランドセルを見つけることは可能なはずです。
とはいえ、登下校時の小学生を見ると、今や淡い色のランドセルもごくごく一般的。それほど気にすることはないと思います。
[ブルー系一覧]
4位=レッド(赤系) 10.6%
ランドセルナビの調査でもランドセル工業会の調査でも、2019年は赤が25%を超えて1位でしたが、ランドセル工業会の2024年調査では10.6%まで減ってしまいました。かつては女の子の9割以上が赤、男の子の9割以上が黒を選んでいましたが、今や1位のパープルでも30%以下。女の子の選ぶカラーが年々バラバラになっていることを感じます。
一口にレッド、赤系といっても、さまざまな赤があります。深い赤から鮮やかな赤、ピンクがかった赤もあれば、オレンジ系のものもあります。さらに、ふちやステッチに別色を配したコンビカラーのランドセルだと、同じ赤でも見た目の印象がだいぶ違ってきます。刺繍の有無も、赤のランドセルの雰囲気を大きく変えてしまいます。
そんな微妙な差を、就学前の女の子がどのくらい感じるかは、子どもによって違うと思いますが、もし、お子さまが選んだ赤のランドセルの雰囲気がちょっと…と思うときは、コンビカラーや刺繍の違いなどでテイストの違う赤のランドセルを提案してみる手もあると思います。
[赤系一覧]
5位=うす茶 7.7%
男女共用タイプのランドセルの定番色のひとつとなったブラウン系。2024年はやや減ったものの、8%弱を維持しています。
ブラウン系も焦げ茶から薄い色まで色合いは千差万別ですが、中でも女の子に人気なのは、キャメルなどの「うす茶」です。メーカーにより、色合いが微妙に違いますが、どれを選んでもあとで「失敗した」と思うことは、まずないでしょう。
ひとつ注意していただきたいのは、色ではブラウン系にあてはまる高級品の「ヌメ革のランドセル」。これは、通常の人工皮革や天然皮革のランドセルと違って手入れが必要です。ヌメ革は、色の経年変化を味わうタイプの天然革で、確かに革製品としては魅力的ですが、子どもにとっても魅力的かどうかはよくよく確認してください。